事業承継・相続対策における保険の活用

オーナー会社における事業承継・相続において、自社株や不動産が相続財産に占める割合が高い場合、相続人間の相続財産の調整や、代償分割資金、納税資金の確保が重要となってきます。このような場合、財産分配や資金確保のツールとして保険は有効な手段となりますが、保険の種類・保険商品（保険会社）の選択、保険スキームが違えば資金負担・税金負担が大きく変わることがあるので注意が必要です。

 

例えば、終身型の保険金100百万円の保険商品に加入した場合、何もしないまま個人で加入した場合と対処をした場合では、保険商品の選択と適用される所得税率によって差はありますが、個人の資金流出（保険料と税金負担額の合計）に100百万円以上差が出ることもあります。

 

保険を使ったスキームでは、以下のような手法がありますが、最小限の資金流出で保険加入の目的を達成できるよう商品選択・保険スキームを検討します。

 

・個人と法人の税率の差異の利用

・所得の区分による税金計算の違いの利用

・贈与税率と相続税率との差異の利用

・非課税枠の利用

 

上記のように、同じ効果の保険商品を選択しても資金負担が100百万円も違うケースもあります。相談する時間と費用をケチったばかりに損をすることがありますので、特定の保険会社から勧められた保険だけでなく、他の保険会社の商品と比較検討するとともに、保険スキームについてアドバイスを受けられることを強くおすすめします。

 

当事務所では、保険のアドバイス、セカンド・オピニオンサービスを行っておりますので、お気軽にご相談下さい。