保険の名義変更による節税

保険の活用も色々ありますが、今回は保険の名義変更について触れたいと思います。保険の名義変更は、保険を譲渡することにより名義（契約者）を変更するものであり、よく使われるのは法人から個人の名義に変更するものです。名義変更プランで使用する保険は終身保険、定期保険、医療保険等ありますが、ここでは定期保険（定期保険も色々なタイプがありますが、低解約返戻金特則付きの逓増定期保険）を取り上げたいと思います。

 

数値等を簡便化した具体例は下記のとおりとなりますが（下記参照）、当初の解約返戻率が低い期間は法人で保険料を支払い、解約返戻率が立ち上がる前に個人に移します。個人に移った後は解約返戻率が上昇するまで保険料を支払い、時期を見て解約をすることになります。

下記の例では、法人で十分な課税所得が発生していることが前提となっていますが、導入する際には法人の課税所得の水準と個人の実効税率等により効果が違うため、個々の状況を加味して判断することが必要です。

 

 

ただし、節税にばかり目を向けて安易に用いると税務上否認されるリスクもあり、足元を掬われることもありますので、保険営業以外の第三者の意見を聞かれることをお勧めします。使い方は色々ありますが、当該スキームの活用やセカンド・オピニオンのご相談がございましたら弊事務所までお気軽にご連絡下さい。