税金の仕組みはとても複雑なため、税金の専門家である税理士が納税者のサポートを行っています。
身近な税金のことでも、あまり知られていないことがたくさんあります。そこで、意外と知らない税金に関する話をご紹介致します。
所得税と住民税について
所得税とは個人の所得に対して課税される税金のことで、所得が多い人ほど所得税の額が大きくなります。主に給料から天引きする源泉徴収という方法で徴収されています。所得税の金額は、その年の最終的な納税額を予想して計算されるため、予想した納税額と実際の納税額に差が発生します。
年末調整で誤差を精算し、払い過ぎた税金は還付され、足りない分は徴収されます。
住民税とは、都道府県税と市町村民税の総称です。1年間の所得をもとに計算して翌年の6月から支払いが発生するため、退職して収入がなくなっても昨年分の住民税を支払わなくてはなりません。
「東京や大阪は都会だから住民税が高い」という風に地域によって住民税が違うと思われている方もいらっしゃいますが、どの地域も税率は同じなので一部の例外を除いて住民税に地域差はありません。
所得税や住民税について分からないことがある場合は、税理士へご相談下さい。
宝くじは非課税
夏や冬になると高額の当せん金が設定された宝くじが販売されます。誰でも一度は「もし1等が当たったら」と想像したことがあると思います。宝くじの当せん金は、当せん金付証票法という法律により非課税となっています。そのため、1億円当たればそのまま1億円を受け取ることができます。宝くじの当せん金が非課税になっている理由は、宝くじを運営している地方公共団体が購入金額の一部を税金として支払っているからです。つまり、宝くじを購入した時点で税金を払っているということです。
非課税の当せん金でも、誰かに110万円以上贈与すると贈与税が課せられます。高額当選したからといって大盤振る舞いすると、受贈者が贈与税を支払うことになってしまうので、当せん金の贈与は気をつけましょう。